セミリタイアは本当に幸せなのか?方法と注意点は?

セミリタイア

セミリタイアはFIREにも似ていますが、セミリタイアにより経済的自由を手に入れたいと考えている人が近年増加傾向にあります。

はたして、セミリタイアは本当に幸せなのでしょうか?

今回は、セミリタイアの実態、方法と注意点について考えてみます。

【基本】セミリタイアとは何か?

セミリタイアとは、勤務している会社を退職し、不労所得(株式の配当、不動産賃貸収入等)やアルバイト等だけで生活することをいいます。

セミリタイアの実態は個人差がかなりあり、金融資産が2000万円程度の人もいれば1億円以上ある人もいますし、セミリタイア後の収入も月10万円程度の人もいれば月100万円以上の人もいます。

いずれにしても、セミリタイアにはある程度の資産形成が必要だといえます。

【疑問】セミリタイアは本当に幸せなのか?

セミリタイアをすれば幸せになれると信じている人は多いと思います。でも本当にそうなのでしょうか?

セミリタイアした後に、こんなはずじゃなかったと後悔している人が一定数いることも事実なのです。セミリタイアが幸せであるかどうかは、個人差がかなりあると思います。

セミリタイアには、向き不向きがあり、次のように分けることができます。

セミリタイアに向いている人

セミリタイアに向いている人は、以下のような特徴があります。

  • 起業したい人
  • 没頭したい趣味がある人
  • 社会とのつながりをそれほど重視しない人
  • 会社勤務に過度のストレスを抱えている人

起業したい人
与えられた仕事よりも、自らの発想で事業を展開したい人はセミリタイアは向いています。すぐにやりたいことが見つからなかったとしても、セミリタイア後は考える時間が豊富にあります。

没頭したい趣味がある人
没頭したい趣味があれば、セミリタイア後の自由な時間を有意義に使う事ができるでしょう。

社会とのつながりをそれほど重視しない人
セミリタイア後は社会との接点が希薄になりがちですが、それが気にならない人であればセミリタイアは向いているといえます。

会社勤務に過度のストレスを抱えている人
会社勤務に過度のストレスを抱えている場合は、そもそも会社勤務が向いていないことが考えられるので、セミリタイアを検討したほうが良いかもしれません。

セミリタイアに向いていない人

セミリタイアに向いていない人には、以下のような特徴があります。

  • 仕事のほかに特にやりたいことがない人
  • 社会とのつながりを重視する人
  • 多くの人と出会うことが楽しい人

仕事のほかに特にやりたいことがない人
仕事以外に特に趣味もない人は、セミリタイア後に時間を持て余してしまう可能性があるので、セミリタイアは向いていないといえます。

社会とのつながりを重視する人
セミリタイア後は社会との接点が希薄になりがちなので、大きな疎外感を感じることになる可能性が高いです。

多くの人と出会うことが楽しい人
毎日会社へ出勤するだけで、多くの同僚や顧客との出会いが待っていたものが、セミリタイア後は全く無くなってしまいます。多くの人との出会いに喜びを感じていたような人は、セミリタイアに向いていないといえます。


以上のように、セミリタイアに向いていない人がセミリタイアしてしまうと、大きく後悔してしまう可能性があります。

自分の適性を考え、判断を間違えないようにしましょう。

セミリタイアの方法は?

セミリタイアするためにはある程度の準備が必要ですが、次のような段取りをとるのが良いでしょう。.

  1. 毎月いくら収入があれば生活できるのか確認する
  2. 必要な収入を得る方法を検討する
  3. 必要な収入を得る目途が立ったら会社を退職する

1.毎月いくら収入があれば生活できるのか確認する

毎月の家賃や公共料金等の支出が、いくらあるのか計算します。そして月収が10万円でいいのか20万円、30万円必要なのか判断します。

2.必要な収入を得る方法を検討する

仮に必要月収が20万円であった場合に、セミリタイア後に20万円(年間240万円)の収入をどうやって得ていくのか検討します。

例えば株式の配当所得で20万円(年間240万円)の収入を確保するとした場合に、4%の配当利回りであれば6千万円(240万円÷4%)の元金が必要になります。

次に、6千万円の元金を作る方法を考えます。

毎月の給与から10万円づつ積立したとすると、6千万円作るのに50年かかります。50年もかかったら意味がないので、期間を短縮するために複利の方法があります。毎月の積立のほとんどを株式等に投資し、受け取った配当金は再投資します。これを繰り返していけば雪だるま式に資産は増加していき、目標金額への早期到達が可能になります。

3.必要な収入を得る目途が立ったら会社を退職する

前述の例でいくと、6千万円の資産を作ったら会社を退職し、毎月20万円(年間240万円)の範囲内で生活することになります。また、副業等で収入を増やし、株式等への投資を継続することで、更に資産を増やしていくことも可能です。        

セミリタイアの注意点

セミリタイア後は、会社員とは大きく異なる点があるので注意が必要です。

  • 毎月の収入が安定しない
  • 社会保険から国民健康保険へ変更となる
  • 厚生年金から国民年金へ変更となる

毎月の収入が安定しない
セミリタイア後には生活するための収入が必要となりますが、会社員の安定した給与収入と比べるとセミリタイア後は収入が安定しない傾向があります。

社会保険から国民健康保険へ変更となる
会社員は社会保険なので会社の負担分がありますが、退職すると国民健康保険へ変更となるので、全額自分が負担することになります。

厚生年金から国民年金へ変更となる
厚生年金は会社の負担分がありますが、退職すると国民年金へ変更となるので、全額自分が負担することになります。

まとめ

  • セミリタイアには向き不向きがある
  • セミリタイアの方法を理解する
  • セミリタイアには注意点がある

セミリタイアに関する多くのブログには、良いことばかりが書かれておりますが、実際には後悔している人がいることも事実です。

自分自身と向き合い、向き不向きを理解した上で、適切な判断をして頂きたいと思います。

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